稲一のC50
2023/09/17 Sun. 07:59 | 現役蒸気 |

煙突の皿型火粉止めが特徴のC50143
稲沢第一機関区 昭和45年11月23日撮影
この時稲沢一区に在籍していたC50は101号機と143号機の2両、ナンバープレートは不鮮明ですがこれは143号機の方でしょう。稲沢一区ではこの5か月ほど前に武豊線のC11が、2か月ほど前に操作場入れ替えのキューロクが無煙化されており、構内で煙を出していたのは関西本線のD51と名古屋港線のC50だけでした。そのD51無煙化は翌年4月、C50は翌年7月ですので、稲沢一区で最後まで残った罐はこのC50だったということになります。C50143の廃車日は昭和46年9月30日、奇しくもその年の9月に稲沢一区を訪れていましたが当時はそんなことなど露知らず、構内でその姿を探すこともなかったのでした。
稲一のキューロク
2023/09/06 Wed. 10:41 | 現役蒸気 |

廃車の時を静かに待つ29643
稲沢第一機関区 昭和45年11月23日撮影
初めて訪れた稲沢第一機関区の構内に留置されていた29643、後ろにはもう一両のキューロクがいるようです。日本三大操車場の一つだった稲沢操車場、その広大なヤードで活躍するキューロクでしたが、昭和45年9月に無煙化されました。この時は無煙化されてまだ2か月ほど、もう少し早く来ていればその雄姿を見ることができたという訳です。残念。
場内勾配標
2023/08/29 Tue. 17:19 | 現役蒸気 |

工場へ繋がる線路には勾配標が立つ
ラサ工業宮古工場 昭和51年3月撮影
ラサ工業宮古工場の敷地内には多少起伏があったようです。工場内へ繋がるこの二線は工場側へ19.5‰と5‰の下り勾配となっていました。ということで工場から荷を牽き出してくる逆機C108は力行するのです。
場内配線
2023/08/27 Sun. 13:44 | 現役蒸気 |

C108は煙突が立つ工場から貨車を牽き出してくる
ラサ工業宮古工場 昭和51年3月撮影
ラサ工業宮古工場内には工場建屋に繋がるこの二線、そして左手山裾を工場奥の方へ入っていくもう一線と、全部で三本の線路が配線されていました。C108はそれぞれを忙しそうに往来していました。工場から牽き出してきた貨車が纏まると、連絡線を経由して国鉄山田線へ向かっていたのでしょう。
ラサ工業の煙
2023/08/25 Fri. 17:22 | 現役蒸気 |

工場の作業員はC108の仕業準備に余念がない
ラサ工業宮古工場 昭和51年3月撮影
当時許可を受ければ撮影ができたラサ工業宮古工場のSLでした。この日は工場入口でSL見学案内のチラシを受け取り、地図矢印に従ってこの機関庫へ。手元に残るチラシにはもちろん建屋内への立ち入りは禁止と書かれていますが、それ以外の制限は特になく結構自由に場内を歩き回ることができたようです。SLの運行は、5時~7時30分、12時20分~14時、19時~21時の一日3便でしたが、撮影できたのは時間的に第2便だけだったのでしょう。
有難かった工場からのそんな厚意もちょうどこの頃が最後となってしまいました。この後発生したSL部品盗難事件により、工場への立ち入りは禁止となってしまったのです。深夜闇に紛れて国鉄との連絡線を辿ってこの機関庫へ侵入したのでしょうが、いつの時代にもとんでもない輩がいるものです。