煙を求めて幾千里

蒸気機関車を追いかけることに夢中だった青春時代。 その後の長い長い休眠期間を経て、復活した蒸気機関車を再び追いかけ始めました。自然の中を走りぬけていく姿が好きです。

啓蟄の頃 



春霞みがかかる湖北地方の景
北陸本線 平成29年3月5日撮影


この日はちょうど二十四節季の啓蟄、暦に合わせるかのように暖かな日となりました。そんな中C571に替わって急遽登板したC56160ですが、白煙棚引かせその存在感を十二分に示してくれたのでした。こんないい走りができるのであれば、いっそのこと引退などせずに予備機として残っていたらと思うほどです。

春待つ湖北路 



あと二カ月、田のしろかきが始まればここは水の郷
北陸本線 平成29年3月5日撮影


あぁ~、ここに白煙があれば・・・でもこれがC56北びわこ号の現実。もともと煙は望み薄の場所とはいえ、苦労して辿りついたことも報われずで、尚更空しくなるのです。ご同行させてしまった病み上がりの方の気持ちもいかばかりか。

影絵 



薄日射す日、柔らかな木影が雪面に浮かぶ
北陸本線 平成23年2月6日撮影


姉川橋梁を渡るC571。只今罐の調子が悪いとのことですが、果たして春の北びわこ号の初日ではその雄姿を見せてくれるのでしょうか。

冬の色 



吹きつける季節風に白煙は地面を這う
北陸本線 平成23年2月13日撮影


急に流れ込んだ雪雲のため、直前まで望むことができた琵琶湖はご覧のとおり。
湖北地方特有の冬景色の中を走るC571北びわこ号ですが、来月3月5日ではこんな景色は期待できないでしょう。

煙の構図 



琵琶湖から横殴りの季節風が吹きつける日
北陸本線 平成21年2月15日撮影

煙の余韻 



穏やかな日、雪原に浮かんだ一筋の白煙
北陸本線 平成24年2月12日撮影


この冬も雪原走るC56を見ることができるのではと期待していたのですが、どうも叶わぬこととなってしまったようです(永遠に)。

朔風払葉 



今まさに散らんとするもの、そして散り果てたもの
北陸本線 平成28年11月27日撮影


この日は暦の上では七十二候の「朔風払葉」。北風が木の葉を吹き払うとはいきませんでしたが、黄葉の狭間を無煙のC56「秋の北びわこ号」が駆け抜けて行きました。こんな光景を見ることができるのもこの日が最後となるのでしょう。

紅葉始まる 



そろそろ色づいてきた欅の木
北陸本線 平成28年11月13日撮影

冷たいブランコ 



雨に濡れる晩秋の公園
北陸本線 平成28年11月27日撮影

C56遠望 (2) 



北びわこ3号を駅のホームから眺める
北陸本線 平成28年11月13日撮影

C56遠望 



北びわこ1号を跨線橋の上から眺める
北陸本線 平成28年11月13日撮影

秋の海 



白波立つ水面を華奢なボイラーの下から覗き見る
北陸本線 平成28年11月6日撮影


背景の琵琶湖を少しでも大きく写し込もうと背伸びをしますがこれが限界。
こんなC56と琵琶湖の風景を見ることができるのもあと僅かとなりました。

ススキの手招き 



風にそよぐススキの穂が眩しい
北陸本線 平成28年11月6日撮影


ススキの穂が手招きをして呼んでいるように見え、こんな近くまで来てしまいました。スカばかりのC56が申し分のない煙でやって来たところをみると、どうも福までも呼んでくれたようです。

社 (2)  



すっきりとした境内の向こう薄煙駆け抜ける
北陸本線 平成28年10月30日撮影

秋の空 



刻一刻と変わりゆくその光景
北陸本線 平成28年10月30日撮影

跨線橋からの眺め 



真っすぐ延びる上り線を遠ざかっていく回送列車、大きく曲がった下り線はどこへ行く
北陸本線 平成28年8月28日撮影


下り線は何故蛇行しているのか・・・   
それはここが田村駅だから・・・

田村駅構内、上り線と下り線の間にあった四本の軌条は撤去されて久しいですが、かつてそこには米原駅との間の列車を牽引するE10やD50などがたむろしていたのです。

木造跨線橋階段にて 



蒸気機関車が現役だった頃にタイムスリップ
北陸本線 平成28年8月28日撮影

抜けがら二つ 



蝉時雨の中を静かにやってきた回送もいわば空蝉
北陸本線 平成28年8月14日撮影

色づきの夏 



稲は黄金色に、ナツメの実は紅色に
北陸本線 平成28年8月28日撮影

古橋を渡る 



夏草に浮かんだ三連アーチ
北陸本線 平成28年8月14日撮影

名残の夏 



欅の幹に空蝉一つ、蝉にとってもC56にとっても短い夏
北陸本線 平成28年8月14日撮影

年輪 



大木とC56は齢を重ねたもの同士
北陸本線 平成28年8月14日撮影


大木とC56、もうすぐそれぞれが第二のステージへ。
大木は製材されて木材利用への道、C56は本線引退しSLスチーム号牽引への道。

岸辺の風情 



緩やかな流れに水面揺らめく
北陸本線 平成28年8月14日撮影

夏空夏煙 



北びわこ号のC56にとってはこれ以上ない爆煙か
北陸本線 平成27年8月16日撮影


先週の山口線爆煙がまだ脳裏に残る中、北びわこ号夏運行がもうすぐ始まります。
貧煙に耐えねばなりません。

甍の印象 



湖北集落の屋根が草むらに浮かぶ
北陸本線 平成28年5月22日撮影

北国街道木之本宿 



古い瓦屋根がひしめきあう町
北陸本線 平成28年5月15日撮影

「畦畔木に敬礼」 



水田に浮かぶ千田集落とわずかに残されたハンノキの並木
北陸本線 平成28年5月15日撮影


この日ここでお会いしたのは、かつて狩勝峠、姥捨、矢岳越えといったいわゆる日本三大車窓で蒸気機関車の撮影をしてきたという方。1972年交友社から出版された写真集「蒸気機関車に敬礼」にも写真を載せているとのことです。
大切に保存されているこの「畦畔木に敬礼」、そして「蒸気機関車撮影の大先輩に敬礼」と、敬礼に溢れた午後のひと時でした。

初夏の風情 



若葉眩しい柿の木の下で眺めた光景
北陸本線 平成28年5月22日撮影

畦畔木のある風景 (2) 



薫風に揺れる雑草とハンノキ
北陸本線 平成28年5月15日撮影

道二景 



魚の道と鉄の道
北陸本線 平成28年5月8日撮影