煙を求めて幾千里

蒸気機関車を追いかけることに夢中だった青春時代。 その後の長い長い休眠期間を経て、復活した蒸気機関車を再び追いかけ始めました。自然の中を走りぬけていく姿が好きです。

惜別の時 



C56160はいつものように蒸気をひと吹きしながら帰路につく
東海道本線 平成30年5月27日撮影


北びわこ号の撮影を始めてから10年が経過。その間、米原から梅小路への返却回送はほとんど撮影してきていませんでしたが、最後となったこの日ばかりは特別。山の上からその姿を静かに見送りました。

消えゆく白煙 



雨上がりの中、竹生島を眺めながらC56160は木之本へ向かう
北陸本線 平成19年11月18日撮影


現役蒸気時代以来この道に再びのめり込んだのはちょうどこの頃、秋の「北びわこ号」からでした。デジカメ一眼も初めて調達、C56160が湖北路を走るたびに追いかけるのです。そんなことも明日が最後。

機関区の風景 



秋の日は釣瓶落とし、黒い影が罐へと忍び寄る
稲沢第一機関区 昭和45年11月23日撮影


後方に見える給炭設備からすると無煙機関区と同じような所から撮影しているようです。稲沢第一機関区の無煙化は昭和46年4月、この時はそれまであと四ケ月と迫っていたにもかかわらず構内にはまだまだ多くの煙がみられ活気に満ち溢れていました。当時は無煙化の情報など露知らず、機関区を訪れていたのがこの一回きりだったことが悔やまれてなりません。

C56160奮闘 



木曽川駅に吹き上がる盛大な煙
東海道本線 昭和61年5月2日撮影


C56160が引退するということで古い一枚を探してきました。北陸本線の北びわこ号ではなかなかお目にかかることのできない黒爆煙。昭和61年4月29日から5月5日までの休日、愛知県での鉄道開通100年を記念して、武豊線と東海道本線名古屋~木曽川間で「SL一世紀号」として運行されたものです。この頃はこの趣味からすっかり遠ざかっていましたが、さすがに地元ということ、残っているフィルムから察すると全運行日出かけていたようです。

小糠雨に濡れて 



日増しにその色を濃くしていく境内の新緑
磐越西線 平成30年5月13日撮影

斜窓 



このガラスはいかばかりの思い出を写しだしてきたのだろうか
北陸本線 平成29年5月14日撮影


この窓ガラスにC56160が写り込むのもあと一日となってしまいました。その日の湖北路沿線は大変な人出になることが予想されますが、C56160の最期は静かに見送ってあげたいものです。

農繁期 



田には水が入り農家は代搔きに忙しい
磐越西線 平成30年5月12日撮影

早苗田 



水面に浮かぶ初夏景色
磐越西線 平成30年5月12日撮影

山里を往く 



新緑の下から垣間見る雪国集落の佇まい
磐越西線 平成30年5月12日撮影

白花 



シャクの花咲き乱れる沿線
磐越西線 平成30年5月13日撮影


芽吹き始めたばかりの新緑を期待してやってきた磐越西線ですが、桜の開花が早かったためか新緑の進み具合も例年より早いように感じた沿線。結局は俯瞰することなくそんな沿線にばかりへばりついていた二日間となりました。

湖畔の煙 



青い水面にさざ波が立つ日
只見線 平成29年5月18日撮影

悠久の流れ 



早春の北上川、豊かな雪代は大切な田植用水
釜石線 平成29年5月4日撮影

木陰にて 



心地よい風が吹き抜ける雑木林からの眺め
大井川鐵道 平成30年4月29日撮影

昭和の風情 



軒下に見る昔懐かしい光景(許可を得て撮影)
大井川鐵道 平成30年4月29日撮影

河畔木 



C56の足下を隠すコンクリート護岸が少し目障り
大井川鐵道 平成30年4月29日撮影

一芯二葉 



今か今かと摘み取りを待つ一番茶
大井川鐵道 平成30年4月29日撮影


新緑真っ盛りとなった大井川沿線、この日からはGW恒例のSL三往復運転が始まりました。高見へは行かず一日中線路端で新緑や新茶の風情を楽しみますが、気温が上昇したことや蒸気列車が次から次へとひっきりなしにやってくるため休む間もなく体はもうふらふら。そして画像の方ですが、摘み取りを待つ一番茶の奥にはC11227。煙が完全燃焼だったため存在感は今一つとなってしまいました。

遠野郷 



民話の里にようやくやってきた春
釜石線 平成29年5月3日撮影

春風駘蕩 



沿線には若葉の香り漂う
大井川鐵道 平成24年4月29日撮影

新緑の木曽路 



白煙を纏いトンネルから飛び出してきたD51
中央西線 昭和48年5月5日撮影


ここ南木曽・田立間の山口ダム湖沿いは、昭和48年7月の電化開業に伴ってトンネル新線へと切り替えられました。D51走る鉄道敷きはその後国道19号となり、今では自動車が行き交っています。

桜流し 



満開桜の中、デフなしボイラーが浮かびあがる
大井川鐵道 平成30年3月31日撮影


キャブを流すのか、ボイラーを流すのか。迷いましたが、デフなしのC10だったためボイラーとなりました。